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ZEHマンションとは何か意味から理解!基礎知識と選び方のポイントを解説

不動産情報

小堀 曜

筆者 小堀 曜

不動産キャリア21年

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ZEHマンションという言葉を聞いたことはあるけれど、意味まではよく分からない。
そんなふうに感じている人は少なくありません。
省エネ住宅への関心が高まる中で、集合住宅でもエネルギー性能の高い住まいが増えていますが、その違いは少し分かりにくいものです。
この記事では、ZEHマンションとは何かという基本的な意味から、具体的な種類やグレード、暮らしにどんなメリットがあるのかまで、順を追って分かりやすく解説します。
これから住まい選びを考える人が、自分に合った省エネマンションを見極めるための基礎知識として、ぜひ参考にしてください。

ZEHマンションとは?基本の意味と定義

まず「ZEH」とは、高い断熱性能と高効率設備によりエネルギー消費をできるだけ減らし、その上で太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入することで、住宅全体の年間一次エネルギー収支をおおむねゼロとすることを目指す住宅を指します。
環境省の「住宅脱炭素NAVI」でも、外皮性能の強化と省エネ機器の導入により消費エネルギーを大幅に削減し、再生可能エネルギーで残りをまかなう考え方が示されています。
近年は、家庭からの温室効果ガス排出削減の柱として、省エネ住宅やZEHの普及が国の重要な方針となっており、補助制度や普及目標も整備されています。

このZEHの考え方を集合住宅に応用したものが「ZEH-M(ゼッチ・マンション)」です。
経済産業省などが示す定義では、集合住宅においても高断熱化と高効率設備による省エネを徹底したうえで、太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入し、年間一次エネルギー消費量の収支をゼロまたはゼロに近づけることを目指すものとされています。
環境省の資料でも、戸建住宅のZEHと並んで集合住宅のZEH-M化支援が明記されており、集合住宅分野の脱炭素化を進める中核的な仕組みとして位置づけられています。

一般的な「省エネマンション」は、省エエネルギー基準への適合や高効率設備の採用などにより、従来のマンションよりエネルギー消費を抑えた建物を広く指すことが多いです。
一方でZEHマンション(ZEH-M)は、国が定めるZEHの定義や指針に基づき、一次エネルギー削減率や再生可能エネルギー導入量など、より具体的で厳格な基準を満たす必要があります。
さらに、第三者機関による省エネ性能表示制度(BELS等)を通じてZEH-Mとして評価・表示される点も特徴であり、「省エネ傾向のマンション」と「ZEHとして認められたマンション」との間には、目標水準と客観的な証明の有無という大きな違いがあります。

区分 主なエネルギー目標 特徴的なポイント
一般的な省エネマンション 基準レベルの省エネ達成 断熱強化や高効率設備中心
ZEHマンション(ZEH-M) 一次エネルギー収支ゼロ目標 断熱+省エネ+再生可能エネルギー
ZEH評価付きマンション BELS等でZEH水準表示 第三者機関による性能認証

ZEHマンションの種類とグレード別の特徴

集合住宅版のZEHであるZEH-Mには、再生可能エネルギーの導入量などに応じて、ZEH-M、Nearly ZEH-M、ZEH-M Ready、ZEH-M Orientedの4つの区分があります。
いずれも高い断熱性能と高効率設備によって、基準となる建物より一次エネルギー消費量を削減する点は共通です。
そのうえで、太陽光発電などでどこまでエネルギー収支を改善できているかによって、グレードが分かれていると整理できます。
まずは、この4区分の位置づけをおさえておくことが大切です。

ZEH-Mシリーズでは、強化外皮基準を満たす断熱性能に加えて、一次エネルギー消費量の削減率が重要な指標となります。
住棟全体で再生可能エネルギーを含めて基準値から100%以上削減できればZEH-M、75%以上ならNearly ZEH-M、50%以上ならZEH-M Readyという区分になります。
一方でZEH-M Orientedは、強化外皮基準と省エネ設備による一定以上の削減を前提としつつ、再生可能エネルギーの導入量は問わない位置づけです。
このように、どの区分も省エネ性能は高いものの、再生可能エネルギーの活用度合いに差があることが分かります。

また、集合住宅では階数や建物形状によって、屋上面積と延べ床面積とのバランスが変わるため、設置できる太陽光発電設備の容量にも限界があります。
そのため、低層住棟では再生可能エネルギーを多く載せやすく、高い削減率を目指しやすいのに対し、高層の建物になるほどZEH-M Orientedなど現実的な水準を選ぶケースが想定されています。
環境省の情報でも、集合住宅では階数に応じて目指すべきZEH-Mの水準が整理されており、技術的な条件を踏まえた段階的な普及が進められています。
こうした背景を理解しておくと、ZEHマンションの表示や説明を見たときに、その建物がどの程度まで省エネと創エネを実現しているのか、より具体的にイメージしやすくなります。

区分名称 一次エネルギー削減イメージ 主な特徴
ZEH-M 再エネ含め100%程度削減 エネルギー収支ほぼゼロ
Nearly ZEH-M 再エネ含め75%程度削減 高水準の省エネと創エネ
ZEH-M Ready 再エネ含め50%程度削減 将来的な創エネ強化も想定
ZEH-M Oriented 再エネ要件なし省エネ重視 強化外皮と高効率設備重視

ZEHマンションで実現する暮らしとメリット

ZEHマンションは、高断熱の外皮と高効率な空調・給湯設備などを組み合わせることで、室内の温度差を小さく保ちやすい住まいです。
そのため、夏は外からの熱の侵入を抑え、冬は室内の暖気を逃しにくく、少ないエネルギーで快適な温熱環境を確保しやすくなります。
また、窓や壁の断熱性能が高いことで表面温度が下がりにくく、結露やそれに伴うカビの発生リスクを抑える効果も期待できます。
このように、ZEHの考え方を取り入れた集合住宅は、省エネと快適性の両立を目指した暮らしを実現しやすい点が特徴です。

次に、入居者にとって分かりやすいメリットとして、光熱費の削減が挙げられます。
高断熱化と高効率設備により、冷暖房や給湯に必要な一次エネルギー消費量を大きく減らすことで、一般的な住宅と比べて暖冷房費や給湯費を抑えられるとするシミュレーション結果が示されています。
さらに、太陽光発電設備などが導入されたZEHマンションでは、自家消費分によって電力会社から購入する電力量が減るため、電気料金の負担軽減につながりやすい仕組みです。
加えて、停電時に太陽光発電と蓄電設備などを組み合わせることで、一定の電力を確保し、災害時のレジリエンス向上に寄与する事例も報告されています。

さらに、ZEHマンションは環境面や社会的評価の面でも意義の大きい住まいです。
国は、温室効果ガス排出量の削減とカーボンニュートラルの実現に向け、住宅分野でのZEH・ZEH-Mの普及を重要な柱として位置づけており、高断熱・省エネ・再生可能エネルギーの活用によって家庭部門のCO2削減を進めています。
ZEHマンションに入居することは、日々の暮らしの中でエネルギー消費を抑えつつ再生可能エネルギーを活用する行動につながり、脱炭素社会への貢献という観点からも意味があります。
また、省エネ性能が高い住宅は、環境配慮型住宅として自治体や国の施策でも評価される傾向があり、長期的な資産性や社会的な信頼性の面でも注目されています。

項目 ZEHマンションの特徴 暮らしへの主な効果
室内環境 高断熱外皮と高効率設備 夏涼しく冬暖かい快適空間
家計負担 一次エネルギー消費の削減 光熱費の長期的な低減
環境貢献 再生可能エネルギーの活用 CO2排出削減と脱炭素への参加

ZEHマンションを選ぶ前に知っておきたいチェックポイント

まず確認したいのが、建物の省エネ性能を客観的に示す認証や表示です。
BELSは、建築物省エネルギー法に基づく第三者評価制度で、一次エネルギー消費性能を星の数などで分かりやすく表示する仕組みです。
また、ZEHやZEH-Mに該当する建物には、環境省や関係団体が定めるZEHマーク等の表示が用いられることがあります。
これらの表示があるかどうかを入り口に確認すると、ZEHマンションかどうかを判断しやすくなります。

次に、パンフレットや仕様書の内容を落ち着いて見比べることが大切です。
断熱性能では、外壁や窓の仕様、断熱材の種類や厚さなどが分かるかどうかを確認します。
設備面では、高効率エアコンや給湯器、節水型水栓など、省エネ性能に配慮した機器が採用されているかどうかが重要です。
さらに、太陽光発電設備や蓄電池など、再生可能エネルギーを活用する設備が導入されているかも、ZEHマンションを見極める際の大きな手掛かりになります。

最後に、初期費用だけでなく、長期的な住まい方まで含めて検討する視点が欠かせません。
ZEHマンションは、高断熱化や高効率設備、再生可能エネルギー設備の導入により、一般的な住宅と比べて建設コストが高くなる傾向があります。
一方で、一次エネルギー消費量の削減により光熱費の負担軽減が期待でき、快適性や災害時の安心感の向上にもつながります。
こうした将来の削減効果や暮らしの質も含めて総合的に比較することで、自分にとって納得度の高いZEHマンション選びがしやすくなります。

確認項目 主なチェック内容 押さえたいポイント
認証・表示制度 BELS評価書やZEHマークの有無 第三者評価に基づく省エネ性能
断熱・省エネ設備 窓性能・断熱材・高効率設備 一次エネルギー消費量の削減度合い
再エネと費用 太陽光発電や蓄電池の導入 初期費用と光熱費削減のバランス

まとめ

ZEHマンションは、省エネと創エネを組み合わせて快適さと光熱費削減を両立できる新しいマンションの形です。
高断熱と高効率設備により、夏は涼しく冬は暖かい住環境が期待でき、結露や温度差のストレスも抑えられます。
さらに、災害時に非常用電源として役立つケースもあり、安心感の高さも大きな魅力です。
当社では、ZEH-Mの基準や認証、設備仕様まで丁寧に解説しながら、お客様のご希望に合う住まい探しをお手伝いします。
詳しい内容や具体的な相談をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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